老夫婦の家   A邸   2008.09完成

 

             外観

 

人通りの多い住宅地に建つA邸です。老夫婦2人暮らしの住みやすさを考え、今までの住まいを解体して元の位置に建て直すことになりました。

屋根勾配を1寸5分に押さえ、すっきりした外観に仕上げました。

1階部分を主な生活空間とし、2階は予備室となっています。

 

 

       外観(入口)

 

入口の隣には様々なものを収納できるガレージがあります。ガレージから外に出ず、直接屋内に入ることができます。

道路との隙間はありませんが、雨や雪は落ちないSS(スノーストッパー)ルーフの屋根になっています。

 

 

 

          玄関

 

玄関の下足入は、収納量を重視してシンプルに造りました。

 

              階段下収納

 

写真は階段下収納です。

以前の住まいでは、施主さんの沢山ある持ち物をきれいに納めきることができていなかったので、そこを改善することが大きな課題でした。結果としては駐車スペースを除く収納面積は一人当たり9畳を超え、それらを適所に配置することができました。棚、地袋、戸袋、床下収納なども入れるとさらに多くなります。

収納に関しては特に施主さんの要望を聞き、施工中にも増やしたり改良したりしました。

 

 

           座敷

 

まだ建具が入る前の座敷です。正面は、中央を床の間・右を神棚・仏間、左を収納にしています。

書院風の窓は、光をたくさん採るために総高さは6尺(1.8m程度)あります。

右に見える背の高い襖は収納になっていて、タンスや座卓が目に触れることなく納められています。

 

 

 

          LDK

 

座敷の隣はLDKです。LDKの居間スペースも和室にしていますが、座敷よりも軽い雰囲気にしました。大きな掃出し窓のおかげで、日中は障子の柔らかな光で生活できます。写真では、座敷との仕切りが開放されています。

 

 

        食堂

 

居間スペースから雰囲気を変え、フローリングの食事スペースが続いています。向こうの台所スペースとは対面式のキッチンで結ばれています。

施主さんの希望で眺めより採光を重視し、窓の位置を高くしました。

 

 

 

           台所

 

台所スペースです。将来の車椅子生活を想定して、作業空間の奥行きを普通よりも大きくとっています。

以前使っていた家具の代わりに、収納力のある食器棚を製作しました。

 

 

 

       座敷・LDK

 

座敷とLDKを一体的に利用すると、30畳を超える大空間になります。

 

 

              トイレ

 

トイレは廊下からだけでなく、夫婦の寝室からも出入りできるように2方向に出入口があります。

これも、体が不自由になっても良いようにとの配慮です。

 

 

              洗面・脱衣室

 

洗面・脱衣室は窓が計画できなかったので、廊下側に小窓を設けました。ガラスを透明にし、あえて目線の高さに配置することで、入浴前後の安全が外側から確認できるようにしています。

 

 

          予備室1

 

 

 

             予備室2

 

2部屋ある予備室には収納スペースをふんだんに設けて、あまり出し入れしない物をしまっておく役割も担わせました。