バリアフリーに配慮した医院   小笠原歯科医院   2007.04完成

 

 

 

          外観

 

正面から見た外観です。北側に面していて暗くなりがちなので、外壁は親しみやすいクリーム色にしました。

 

        エントランス

 

エントランス部分です。左右には既存建物にはなかった壁を設けて、ポーチに雪が積もって足元が危なくなるのを回避することにしました。

道路から床の高さが1m以上あるこの建物をいかにして使いやすくし、気軽に利用できるようにするかが大きな課題となりましたが、解決策として車椅子用リフトを設けて段差を解消しました。

 

     エントランス(車椅子用)

 

車椅子用リフトを上から見た写真です。80センチの段差まで解消できるものを選びました。さらに高い段差も解消できるものや、小さな段差専用の安価なものなど、いろいろな種類がありました。

写真は折り畳み椅子を広げたところです。杖を使って来られる方などが靴を履き替えしやすいように作ってもらいました。

 

 

            玄関

 

 一般用の玄関です。

スリッパラックは上に跳ね上げられるようになっていて、中に収納

スペースがあります。

 

 

          待合室

 

待合室の写真です。病院にありがちな冷たい雰囲気にしたくないという施主さんの考えをもとにして、住宅の居間にいるような落ち着いた部屋にしました。院長の奥さんのパッチワークもアットホームな雰囲気が出てます。

 

 

           トイレ

 

待合室に付属しているトイレです。大きさは一坪程度あり、かなり広々とした空間にしました。便座に座ったまま使える手洗い、使うちきにだけ下ろす跳ね上げ手すりなど、バリアフリーに配慮しました。

 

 

 

        受付 

 

待合室から受付カウンターを見た様子です。カウンターからの視線は、診療室の雰囲気が伝わり、なおかつ治療やプライバシーに影響しない範囲で設計しています。

 

               診療室

 

診療室内部です。機能性を重視した明るい仕上げにしています。待合室との連続性も考慮して、木の質感も残しています。

全体的に色の決定に関しては医院の方たちの要望がかなり反映されました。中央の黄色い四角い箱は、器具を収納できる可動式の作業台です。

 

 

        診療室

 

治療台ブース、作業ブースごとにそれぞれ違う色のパステルカラーを使い、各スペースを明快にするとともに、治療されていることから気がそれるように楽しい配色にしてみました。

治療中には衝立に設けた扉を開き、通路や受付からの視線をさえぎります。

 

 

              

 

 診療室側の作業スペースです。患者さんからよく見える位置なので、清潔感にこだわったものになりました。裏にも同じように作業スペースがあるので、上の吊戸棚は両方から開け閉めできるように製作しています。









治療を受けているときにはこの窓側を眺めることになります。以前設備や器具でごちゃごちゃしていた場所がきれいなディスプレイに生まれ変わりました。