居間(リフォーム前)
台所(リフォーム前)
上の2つの写真は以前にLDK(居間・食堂・台所)として使っていた1部屋です。
16帖足らずで少し手狭でした。また右の写真にある大きいキッチンも年代が感じられます。
そこで居室の間取り変更と、合わせて断熱・外壁・耐震・水廻り等を改修しました。
解体後はまず床下の防湿工事を行いました。
施工中に穴が開かないように防湿シートは厚手のものを使っています。この工事を行えば、床下の湿気の悩みはたいてい解消されます。土台の水平は、基礎の不同沈下によりだいぶ狂っていました。古い床の上に新しい床を張っても居心地の悪い部屋になってしまうので、床を全て取り払って下地を組み直しました。
昔に建てられた家なので地震に抵抗するための「すじかい」は貧弱なものでした。外壁を解体した後、仕上げる前に構造用合板を一面に施工して耐震性能を確保しました。
梁のたわみや傾きも相当ありました。基礎のゆがみのせいだけでなく、以前に雑な増改築を行っていたことも原因です。間仕切りをとった後に、軽量鉄骨で補強しています。
LDK
施工後の様子です。階段下に出来た物入れは「食」のスペースを緩やかに仕切るとともに、構造体を補強する役目もあります。
正面の壁を取り払い、奥にあった和室はリビングに、手前のLDKは余裕のあるダイニングキッチンに生まれ変わりました。
和室の押入れだった空間は造り付けのTVボードになっています。
リビング
施工後の、リビング側からのキッチンを見た様子です。対面式のキッチンはある程度のスペースが必要ですが、部屋を大きくしたので設けることが可能になりました。
施工途中で計画を変え、食堂側にはちょっとしたカウンターを製作しています。
リフォーム後は28帖ほどの大空間になりましたが、総合的な断熱改修の結果、寒い日でも写真にあるストーブ1台で暖房できているそうです。
台所
キッチン背後の壁には、ゴミ箱やレンジも機能的に納められる戸棚をめいっぱい製作しました。
以前の家具は後から買ったものを設置しているものが多く、施主さんは万が一地震が来たときの被害が不安でした。今回、TVボードも含めて大きい家具は造り付けにし、安心して生活してもらっています。